「すずめの戸締り」を見た(中程度のネタバレあり)

中程度のネタバレってなんやねん。

 

 

 

 

 

 

 

 

んまぁ、「ネタバレ嫌や!!」って人はブラウザバックしていただきますようお願い申し上げます。

これ以降は、自己責任で。

 

 

 

 

 

こんにちは、こんばんは、おはようございます。

 

とあるブロガーこと7327Mです。

 

 

 

 

 

 

 

 

新海誠の新作、「すずめの戸締り」

 

suzume-tojimari-movie.jp

 

 

 

 

メディアでもすこぶる話題。

身の回りの話でもやはり流行。

 

そして映画館でも、怒涛の上映時間

 

上映スケジュール

 

 

何やねんこれ。17時台。

10分後て。しかもその30分後て。

 

 

 

おまけに、どの時間帯でも常に9割の席が埋まってました。

流石。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

!!ここから本格的にネタバレしていくので注意です!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いきまっせ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

 

めっちゃ考えさせられた!!ここ数週間で、一番疲れた二時間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正直結構疲れました。笑笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

取り扱うテーマが、まさかの地震。しかも、本当にあった地震。つまり、関東大震災と、阪神淡路大震災と、あとはなんと”3.11”東日本大震災

 

正直、これは大丈夫なのかと思った。

リアルな地響き。リアリティのある建物の崩壊。がれきの雪崩。そして、極めつけの”3月11日”という文字。黒く塗られた絵日記。

言葉を選ばずに言えば、一部の方にとってはあまりに暴力的で、トラウマさえ抉ってしまうような作品ではないかと思った。

 

そしてそれに追い打ちをかけるような、親子間の、やってはいけないあの喧嘩。

しかも義母。

 

「あんたさえいなければ・・・」

 

「私だって、家族になりたくてなったんじゃない」

 

 

 

もちろん、映画として、教育的価値を有する作品として、取り扱うべきテーマであると思う。親子愛。家族のカタチ。人間の生活において非常に重要な意味を持つものであろう。意味を持たせなければならぬものであろう。

しかしなぜだろうか、妙に心を抉られてしまった。普通の家族愛を書いた、親子喧嘩を描いた作品とはまた一味違ったものであった。

 

恐怖が、そこにはあった。

 

特にお母さんのあの表情かな。左大臣に乗っ取られた(?)時の、あの別人のような表情。すずめも、「あなたは、誰」と、「君の名は」のみつはのような本質的な質問を思わず問いかけてしまったときの、あの表情。

めっちゃ怖かった。

 

あとは内容もそうだな。

普通に考えたら、”別人”なんだから、本当のお母さんの思いとは真逆の、悪の部分になってしまった、オセロのように裏返ってしまったことからくるあの告白だと考えられるだろう。

 

でも、どうやろうか。あれも、本当に思っていることの一部なのでは??お母さんの、心に眠る本当の思いなのでは??

 

乗っ取られた後に、道の駅内でクレーンゲームをするあいつ(名前忘れた。あのチャラいけど人生上手くやりそうなピアス男)に対して言った言葉は、「あんなことを、つい言ってしまった」

 

つい、ねぇ。

 

車がわき道にそれた後に、自転車に乗って親子二人が会話をするシーン。そこでお母さんがすずめに対して言った言葉は、「あれだけじゃないからね。あれ以外のことが、もっとたくさんあるからね」的な。

 

”あれ”自体は否定しないのね、、、

 

 

 

 

 

 

人間の二面性って言うのかな。

 

そのどちらもを否定せずにそのままで描いているというポイントが、何だか妙に怖くて、気味悪かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「君の名は」や「天気の子」の風は受け継いでいると思う。ホントに龍好きだなあいつ。

ただ、今まで以上にリアルで、痛切で、直接的であった。

子どもとか中高生が気軽に見ていい映画じゃねぇだろ・・・

 

 

 

でも新海誠はそれも全てわかったうえで、この作品を作成して、こうなるように指示したのだろう。

あるいは、社会に対する強烈なメッセージ。挑戦状。

または、映画業界に対する威圧。挑戦状。

俺はここまでやってやるぜ、と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つい最近、はてなブログの記事で、こんな記事を読んだ。

 

someiyoshino.info

 

是非読んでもらいたいのだが、めんどくさがりな読者様のために内容を要約しておくと、

 

倫理コードという、映画業界の中でのNGワードみたいな規則の事。

「天気の子」には「天気が狂う」という表現がバカスカでてくる。「狂う」という言葉は倫理コード的に芳しくなく、必ず校閲の段階で赤が入るのにも関わらず、である。これは、新海誠なりの社会へ警鐘であり、倫理コードをことごとく突っぱねてでも描きたい世界・表現があるということを体現しているのではないか。

 

 

そんな話。(要約が長い)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の新作でもそう。

 

新海誠っていうブランド・信頼があるからこそ、踏み込んだ表現をしてもそれを作品という形に昇華させ、かつそれを正当化して、前例として成立させることが出来る。そんな瞬間に私は立ち会ったのではないか。

 

 

 

 

 

 

しかし何を隠そう、そのような表現だからこそ、真に迫る作品というものが出来上がっていると思う。

「疲れた」とは言ったが、正直めちゃくちゃ面白かった。作品として。血気迫るものがあった。

 

 

 

完全に新海誠に載せられているのだろう。あの作品だからこそのしんどさでもあるし、そんな作品だからこその感情の揺さぶりも確かに存在していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

総括

 

とてもおもしろかったです。(aho)

89点/100点。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつも読んでくださりありがとうございます!!

 

 

 

勤労感謝の日でした。

日々の勤労に感謝しながら、映画前までずっと勤労してました。

 

 

 

明後日の金ローは「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」だそうです。

皆見ろー--

 

 

 

星やコメントなど本当に励みになります!!

書きたいこと書くだけですが!!忖度はしませんが!!

 

また投稿していこうと思うので、気楽に、気長に、ゆるやかに、応援の程よろしくお願いいたします☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画のレビューは何だか久しぶりだぁ

 

 

 

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