2024年読んだ本まとめ02

9. 「きみのお金は誰のため」(著者:田内学、出版:東洋経済新報社

 

 

2024年の中でも、トップか、少なくともトップ3に入る超お気に入りの作品!!

内容としてはがっつりお金の話なんだけど、

そこらへんのお金の本に書いてあるような「お金を増やすコツ!」とかが書いてあるんではなく、「そもそもお金とは??経済とは??」みたいな部分について、ひたすらに書かれている。本当にさ、本当にさ、消費者目線での”お金”っていうのと、経済全体目線で言うところの”お金”ってのは、全然違ってくるんだなと思った。私たちはついつい、「高い!嫌だ!」って思ってしまうけど、高いものが高くなるにはそれだけの理由があるし、高いものは高いなりのリターンって言うものが得られるはず。

「お金は、出ていくのではなく、回っているだけ」みたいな広い考えなんだけど、とっても面白かったよ。

 

目先の「お金を増やす!」にとらわれる前に、この本を読んでおくのがおすすめ。

 

と言いつつ私は一生お金は溜まらないのだけれど。

 

 

 

 

 

10. コンビニ人間(著者:村田紗耶香、出版:文芸春秋

 

 

がっつり小説!!

なんだかむっちゃ真面目に”人間”ってものに生々しく触れている印象があって、表紙の絵柄のごとく、綺麗だけど、どこかおぞましく意味わかんなくて気持ち悪いとすら思える本だった。印象には残るよね。

とってもとっても、人間臭いの。誰一人として、理想の生活なんかは描かれていない。主人公は、愛想は良いけど決まったパターンでしか動けない人だし、差別主義者は出てくるし、上手く行っていると思った人も、性格悪かったり悪口言っていたりする。怖いね。

 

幼稚園の頃、ドラマとかで見て憧れた、純粋で完ぺきでウソがなくみんな誠実に助け合って生きている”オトナの世界”なんてものは幻影なのだろうか。この本だけではなく自分の経験則からも、最近そんなことを考える。みんな、汚いことをやっているのよね。

 

なんの話だろ。笑笑

良い本だったので、おすすめです。とっても読みやすいし!

 

 

 

 

11. 「新版遠野物語(著者:柳田国男、出版:KADOKAWA

 

 

ちょっといいやつも読もうと思ってさ🌟

なんてことのない村人の日常生活や、村の間だけで話されている伝承などを、ただひたすらに聞いたままに書き連ねている物語。

歴史に残るような大事件とか大人物が出てくるわけでもなく、むしろ絶対に歴史には残らなかったであろう人たち、物語がひたすら書かれている。でもそれで、こうやって構成にまで伝わっている。

なんだか歴史ってもの、対話ってものの重みをかんじるよね。だから、好き。(aho)

 

でも、物語がひたすら羅列してあるだけだったから、おもんないことはおもんなかった。あまり起承転結の無い昔話みたいな感じ。単調ね。

それをむしろ楽しむって言う、私なりの美学があったから最後まで読み通せた!

じゃなかったら途中で挫折してたね!

 

でも触れてみてよかったと思った。来年は、古典や名著を沢山読もう。

 

世の中で大事なことは、セールスを意識してテクニックが直で書かれている自己啓発本じゃなくて、時代をくぐりぬいた古典の中に描かれている。それを、自分で探して、自分で解釈するのが良い。

 

なるほどな。好きなブロガーさんの受け売りです♡

 

 

 

 

 

 

12. 海辺のカフカ(著者:村上春樹、出版:新潮社)

 

 

今年の村上春樹

なんだか不思議な世界線すぎて、意味わからんまま読んでいた気がする。

村上春樹の頭の中では、どういう世界が描かれているのだろうか??

私は、「分からんもんは分からん!のままで書く!」というルールみたいなもんがあるから、あとから「分からんな~分かるかな~」って考えるのが好きなんだけど、

こういう意味わからん世界線の本って、作者自身の中で、何か正解はあるのだろうか。それとも、正解がいまだ見つかっていないまま、手探りの状態でその世界を構築しようとしているのだろうか。前者かな。だとしたらどういう世界だ??

村上春樹という人間について、ますます知りたくなるね。村上春樹のファン”ハルキスト”が熱中する理由も分かる。

 

でも、「なんかすごいっぽいことをやっているから好き!」という、論理の破綻した、肩書だけに操られた盲目的な意識にはならないように注意しよう。

 

 

 

 

 

 

13. 「三千円の使い方」(著者:原田ひ香、出版:中央公論新社

 

 

大ヒットしたやつね!!ドラマにもなっていたし!!

 

ただまあ、自分の中では、”普通”くらいのイメージだった!

お金のことについてテクニックが書かれているというわけでもなく、「きみのお金は誰のため」のように経済論、お金とは?について書かれているわけでもなく、ちょっと中途半端な気がしたな。

 

それよりも、日常に潜む、ちょっとしたお金に対する意識みたいな部分かな。

なるほど、そんなことろも、お金と結びつけて考えられるんだって言う、小さな気付きがパラパラと書かれていた。お金の話ってよりかは、普通に小説として読んでいた。まずまずって感じ。

でも、今のこんなだらしない私だからそう思うのだろうとも思う。ライフステージが変わって、もう少しいろんな面で大人になれば、この本をもう一度読み返すべき時が来るんじゃないかなと思った。

 

なんか面白いね~~~

 

 

 

 

14. ローマ人の物語 ローマは一日にして成らず」(著者:塩野七生、出版:新潮社)

 

 

これはおじいちゃん文庫ですな。

私が大好きなおじいちゃんが、「良い作品だ~読め~」って言って貸してくれた本。

 

私はさ、基本的に社会科目が致命的に苦手なのよ。まず地理が覚えられない(いまだに日本地図すら怪しいし、隣が何市だかも全然わかっていない)し、年号も覚えられない。人物名も、「何か聞いたことある」までにしか成長させられない。

 

でもそんな私でも、この本は熱中して、「ほえ~~~」って思いながら読むことが出来た!!!

 

地理壊滅的過ぎて、地図の書いてあるページを多分1分に2-3回チラチラ見ながら読んでいたんだけど、それが功を奏したのか、「ローマ人」とか「エトルリア人」とかが、血肉を持ったイメージとして、初めて実感された。大学受験でひたすら暗記していたころとはまた違った感触。大学受験にはほとんど使わない知識だからおすすめはしないんだけど、でも、血肉を持ったイメージとして捉えられたのは、なんか感覚的にとても面白かった。

 

まぁ今となっては全然思い出せないけどね(^ω^)

 

覚えるという目的で言えばやっぱり苦手だけれど、楽しむという目的は余裕で完遂した。

 

 

 

 

 

15. 「冬季限定ボンボンショコラ事件」(著者:米澤穂信、出版:東京創元社

 

 

今年の米澤穂信

 

 

やっぱおもろいな!!純粋に!!

ミステリーとしても、むちゃくちゃ複雑というわけではないものの、結局いつも最後で「う~~~~ん!!!!」って唸らされるものばかり。ほんますげぇ。最後20ページくらいの大どんでん返しは、米澤穂信を読んでいて毎回驚愕させられる。天才か、お前。

 

今回のお話は、なんと主人公が病院で入院していて一切動けない中で、過去の回想と今の自分の状況を冷静の分析して推理していく、「病床ミステリー」の類のやつ。Wikiでは「ベッド・ディテクティブ」や「安楽椅子探偵という項目で表現されている。

 

その推理の仕方ってのが、一見退屈じゃね??って思ったんだけど、読んでみたら何のことやら、とっても面白かった。これは米澤穂信の表現や構成の仕方だろうな。何がすごいんだろう。でもすごいんだよ。天才か、お前は。

 

 

 

 

16. 「ブランド広告」(著者:内田東、出版:光文社)

 

 

経済形のやつ。

私は、いつしか「ブランド」っていうものに興味を抱くようになっていた。

私は日常普段から、人間関係において、「キャラ」ってのを一番重要視していて、それで色々考えたり悩んだり良い人生だなって考えるんだけれど、

それを拡張したら、「人間」にとっての「キャラ」は、「社会」にとっての「ブランド」と共通するものがあると思うのよね。ってなわけで、「ブランド」って概念が好きなの。

様々なブランドの広告というものが具体的な事例で多く紹介されていた。むちゃくちゃ面白かったなぁ。ブランド広告の紹介とともに、ある意味では経営戦略概論的な立ち位置でもあるのだと思う。そこの論理はまぁ「ほへ~~~」程度に読んでいただけだから、何とも言えない。

ただ、「広告」が企業に対して与える影響っておはむちゃくちゃすげぇなって、何回も思わされた。やっぱ好きよ、広告💓

 

ただ唯一、時代を感じてしまった。この本はまずまず昔の物(2002出版)だから、まだまだインターネットよりもテレビ・マスコミに焦点が置かれていた時代。

でも今やテレビは後退気味で、インターネットが主流のビジネスの場になっている気がするのよね。そういう違いは、どうしても感じてしまった。

故に猶更、経営戦略概論の部分は読み飛ばして、「ブランド広告とは??」という部分に注力して読んでいた。この部分は、このインターネットの世界でも、というより今の世界の方がむしろ「目を引く」という点で重要視されるから、得られるものはありました。

 

 

 

 

 

 

17. 「ひと」(著者:小野寺史宜、出版:祥伝社

 

 

2018年出版。今更だけど、これからは目次のとこに年次も書いていこうか。

 

本当に、「ひと」な作品。

町とか、社会とか、日本とか、そういう大きな”外”の枠組みを一切排除して、真剣に”その人”に向きあっている作品。

ただ一人の男が、無一文からどうやって生きているのか。どんな人生を歩もうとしているのか、どんな人生を歩んできたのか。

ひたすらに真っすぐに愚直に、それが描かれている。

 

でも、ひととひとのつながりは暖かいよな。やっぱり、真っすぐ誠実な奴って、得だよな、って、めちゃくちゃ思った。私の人生の中でも、ひととひととのつながりってものは大事にしているつもりだけれど、ともすれば軽くあしらっている部分もあるから、そこについて考えさせられた。ただ繋がっているだけじゃなくて、深くつながっている/繋がろうとしていることも大事だね。

 

 

 

18. 「ITパスポート」(著者:TAC出版情報処理試験研究会、出版:TAC出版)

 

 

何も言うことは無い。ITパスポートを、3周くらいはしたから、読書記録に含めるぞ。

やっぱり、少しだけどガジェットを好きになると、その内部構造とか仕組みも気になってくるよね。

ちなみに本だけ読んで資格はまだ取っていない。来年取ろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

こんなもんかな!!

あと10冊以上ある!!やばい!!

12/31締め切りの課題も、それ書いてから着手するぞ。

あぁ~~~忙しい忙しい!!