2023年に読んだ本まとめ02

 

toaruburogaa.hatenablog.com

 

 

 

 

8. 等身大の僕で生きるしかないので さらけ出したら、うまくいった40の欠点(著者:内間政成スリムクラブ)、出版:ダイヤモンド社

 

 

 

 

スリムクラブの”じゃないほう”内間さんの本!

じゃないほう、は、じゃぁ”有名な方”ってどっちやねんて話やけど笑笑

突っ込みのほう。ハゲ頭のほう。ひょろい方。弱そうな方。声ガラガラじゃないほう。

 

 

 

 

見るからに、弱そうです笑笑

頼りなさそうです笑笑

そう、まるで私たちのよう。

だからこそ、そんな人が、んまぁ言ってしまえば”割り切って”生きるためにはどう生きればいいのか、どのような経験を経て、どのような考えになったのか。

よく自己啓発本とかで、「もともと私はダメな人間でした」ってあるじゃないですか。あれって、信じられないんですよね。だって、自己啓発本の作者を、私たち読者は知らないし、過去も現状も、何にも知らない。

しかしスリムクラブの内間さんは、冴えないということを、テレビを通じて私たちが知っています笑笑

現状、なんか絶妙で不思議な存在ということを私たちは知っています笑笑

そんな、”知っている人”のリアルな体験だからこそ、とてもよく伝わるものがありました。

もちろん常々よりよい人生を目指しながら、ではありますが、時には弱い自分を認めてあげたり、甘えてみたり、無理やりにでもいい方向に考えてみたりすることは、とっても大事な姿勢だと思うんです。

 

 

 

 

9. 頭のいい人が話す前に考えていること(著者:安達裕哉、出版:ダイヤモンド社

 

 

 

 

頭がよくなりたいと思って買いました。

結果、ちょっと頭がよくなりました。

 

そこらの自己啓発にあるような小手先のテクニックで反買う、本質的な、マインドや根本的な考え方の部分からぎっしり書かれているから、そこがとてもためになった

要約なんてしてしまえば、結局は自己啓発本にまとめられてしまうのだろうけど、ある意味では自伝のような、エッセイのような、そんな気持ちで読むことができる。

読みやすいし、分かりやすい。

書店で堂々の”○○第一位”でさんざんおすすめされているのは納得の一冊!

 

 

10. 教養としてのコンピューターサイエンス講義 今こそ知っておくべき「デジタル世界」の基礎知識(著者:ブライアン・カーニハン、訳:酒匂寛、出版:日経BP

 

 

 

 

 

パソコンにドはまりしてしまったそすうの当然の結末です。

中学生のころおじいちゃんに買ってもらって、一回読もうとしたけどもう何にもわからなさ過ぎて無理で、そして大学1回生の時も読もうと思ったけど、やっぱり無理で、

そしてここ数か月のパソコンブームに際して、いろいろ勉強しながら読んでみたら、やっとわかるようになった!ので、少しづつ読み進めています。500ページくらいあるので全然読めてはいないけど、結構面白い!

基礎知識をつけることは、むちゃくちゃ大事なことだと思う。

特に、自分ら世代はもうパソコンのことなんて、パソコンに強い人、にまるっきり任せてしまうことが多いと思うけど、今の小学生って、プログラミングを勉強しているんですよ??機械漬けなんですよ??クラウドなんてお手の物ですよ??

そんな時代にあたって、デジタルの知識が何もなくてわからない分からないで過ごしてしまうのは少しもったいない!

 

と、若干22でようやく気付いたそすうです。

 

 

 

 

11. 恋と、あとそれと全部(著者:住野よる、出版:文藝春秋

 

 

 

 

一番最近読了した本!ってか、12月31日に読み終えた本!

 

堂々の本屋大賞第1位。

 

よくわかるような、しかしよくわからないような微妙な恋愛模様。最近はやりの、「友人か彼女か分からない」みたいな絶妙な関係性を描いている。男の子と女の子が二人で旅をしているのだけれど、それの掛け合いとかが、今っぽいなと感じた。恋愛感情だけじゃない、好きというだけじゃない。あらゆる感情と経験を一緒にするからこその、確かなつながり。でも、彼氏彼女って言われると、、、??

 

よく観察しているのだなぁと思う。

ただまぁ、すべてを含んでしまっているからこそ、分かりやすいような単純なお話ではなく、随所随所に難しいような、ふわふわとしたような、浮いた言葉や考えが見られる。そこを「よう分からん」と見るか、「含みがあって、考えさせられる」と見るかはまた人によるのではないかな。自分は、どちらかというと「よう分からん」と思った方かな。でも読んでいて、とても不思議な、すがすがしい気分になれた。

 

 

 

12. 私の居場所が見つからない(著者:川代紗生、出版:ダイヤモンド社

 

 

 

 

読みたかった本!!

これを読んだのが、なんと2023年の夏なのかと、ちょっと驚愕したのだけれど。昔の記憶過ぎて。あれからいろいろあったぞ??

 

 

 

ダイヤモンド・オンラインという、ダイヤモンド社のWebページにて、著者である川代紗生さんが、コラムを投稿していた。最近は読めていないけれど。その文章が、あまりに暗くて、しかし的を射ていて、とてもよく分かって、だからこそ何やこいつ気持ち悪いなと感じて。そんなこんなで一時期無茶苦茶はまって、ついに本まで買ってしまった。

中身は、もうとっても素敵な文章たちだった!!

基本的には、著者の劣等感から、友人と比べたり、頭の中でいろいろ考えて、些細なことに気付いてしまって。そんなことがつらつらと書かれている。

その内容がとてもよく分かるし、そこ??という面白い観点が多いし、自分のような、少しひねくれた見方しかできない人にとってはとても刺さる内容となっている。

”感情のお葬式”という概念はなんだかとても面白かった。

 

そうだな、もっかい読んでみたいな。

 

 

 

13. 兄の名は、ジェシカ(著者:ジョン・ボイン、訳:原田勝、出版:あすなろ書房

 

 

 

 

読書感想文コンクールの高校生部門だったかな。

国が、高校生に対して、「読んでね~~~」って言ってる本です。大学生が嬉々として読みに行きました。

 

性別に関して葛藤と困難を抱えるジェシカと、そしてそれを取り巻く家族や友人たちの物語。どちらかというと、「周辺」の目線から書かれていた気がする。そこがとても面白かった。

 

読んだらみんな満場一致で、男女か女男になると思います。はい。

 

 

 

14. 統計でウソをつく法 数式を使わない統計学入門(著者:ダレル・ハフ、訳:高木秀玄、出版:講談社

 

 

 

 

ブルーバックスってなんや??

 

 

 

統計学

なのだけれど、もっぱら「だまされるな」ということを言っている。

統計とかデータとかグラフとかって、見せられたらなんかよう分からんままに信頼してしまいますよね。「なんかよう分からんけどすごいんやな!」って。それを、ひたすらにチクチクついて「騙されるな」って言ってきます。

例えばグラフだって、切り取る範囲によっては、実際よりも大きく見せることができる。数年前のデータは見せずに、ここ数年のデータだけ乗せるとかね。あるいは、グラフのデータの区分を100ごとにするのではなく、20ごとにする。そしたら単純に、な字数字であっても上がり幅が変わってくる。100上がったとき、100区分やったら1マスしか上がらないけど、20区分やったら5マス上がる。

そういった様々な工夫・企業努力を、知識として持っておくだけでも、団されない力は上がりますよね、というお話。

読んでいてとても楽しいですよ。実例を交えながら、むちゃくちゃわかりやすく、皮肉も交えながら、コミカルに描いているので。

 

おすすめですね。面白かったです。

 

 

 

 

15. スマホ脳(著者:アンデシュ・ハンセン、訳:久山葉子、出版:新潮文庫

 

 

 

 

言わずと知れた大ヒット本!帯通り、2021年に大流行しましたね。

 

スマホを使いすぎているな~~~と感じた時に、たびたび読み返してみてください。なんか、麻薬のように心の奥深くに作用して、もう読んだ数日間の間は、賢者のような生活を送ることになりますよ。むちゃくちゃおすすめです。

もちろん、数日たったらその効力は消えてしまいますが、じゃぁまたいつか読み直せばよい。そのたんびに、マインド面でしごきにしごかれまくるので、私のようなM体質な人にはとてもおすすめです。

 

んまぁ誰にでもいいんですけど、とにかく一度は読んでみてください!

 

 

 

 

16. 思考の整理学(著者:外山滋比古、出版:ちくま文庫

 

 

 

 

こちらも、言わずと知れた名著です。

知の巨人、と謳われて全く遜色のない素晴らしいお方の描いた作品。

 

”考える”とはどういうことか。

”知っている”とはどういうことか。

 

そのことについて、んもうとにかく広い立場・見地から、本人なりの考察が示されている。

 

本を読んで、ここまで”知”を感じたことは、ありませんでした。今現時点でも、読んだ本の中で一番知的な作品はと聞かれれば、迷わずにこの本を挙げますね!何回でも読み直せる本ですし、そのたびに毎回収穫があると思います。

 

これも、もう一回読もう。

 

 

 

17. 虐殺器官(著者:伊藤計劃、出版:早川書房

 

 

 

 

今年読んだ本の中では、一番好きかな!一番強く印象に残った本です!

読むの二度目なんですよ。再読なんです。しかしそれでもやはり、また最高傑作と言えてしまうレベル。好き。

 

舞台としては、科学がもう発展に発展しまくって、人工筋肉たる便利なものが、モノの移動であったり包装であったり仕分けであったりを自動でやってくれる世界。

のなかで、戦争の軍人として活躍(暗躍)する主人公の物語。

 

人工筋肉たるものは、あくまで人工であるし、役目を終えたら自動的に分解モードに入って、一切ごみとなることなくその存在を終えることのできる代物。

それらをもちいた多様な科学技術に身を包み、人を殺し、人から狙われる極限状況。

 

そんななかでたどり着くは、「生きる」とはどのようなことか。「知覚する」とはどういうことか。「感情」とはどのようなものか。

生きているのか、生かされているのか。あるものを見ているのか、見える範囲であることになるのか。自分の感情なのか、世の、人の、全体の、大きな流れとしての感情なのか。

 

高尚な文学作品の例にもれず、主人公が非常に思索的であるために、難解な表現になることも多々。しかし、そのきっかけに触れた時、自分ならどう思うだろうか。自分ならどう行動するだろうか。その思考や行動に、正当な意味を持たせられるのだろうか。自分の中ではっきりとその意味を把握して動けるのだろうか。

 

結局考えたところでまったくもって意味ないものなのだけれど。

 

 

 

ちょっとネタバレすると、最後に主人公が悪いことをして終わるバッドエンドなんですよ。

この作品がSF作品の賞状の最終候補かなんかにノミネートして結局落とされてしまったんだけれど、その時の講評が「そのバッドエンドにつながる理由や背景の説明が不十分であった」だそう。

 

なんか、作者が頑張って書いた一番最後のオチをさ、

プロみたいな人が読み合わせたのに「よく分からなかった」って言ってるんですよ。

 

・・・可愛くない??

 

って思ってしまった。笑笑

もちろん自分もわかっていないんですけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんか至玉ぞろいやな????!!!!

次のブログへ続く。