一年で読んだ本を全部紹介する。その2

こんにちは。こんばんは。おはようございます。

 

 

とあるブロガーこと7327Mです。

前置き無しで早速本のレビュー達始めちゃいましょう。

 

レビューに関する詳細や、「その1」はこちらからどうぞ。

 

toaruburogaa.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

 

ではでは。参ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

13.教科書名短編ー少年時代(著:ヘッセ・永井龍男・井上・長谷川四郎安岡章太郎吉行淳之介竹西寛子山川方夫三浦哲郎・柏原兵三・阿部昭魯迅、出版社:中央公論新社、出版年:2016)

 

www.amazon.co.jp

 

 

中学校の認定教科書に収録されていた味わい深く思い出深い作品を厳選して収録した短編集です。教科書に採用されるなんてことは、受験時代の恩師が語ってくれたのを覚えていますが、私たち一般人には想像もつかないような努力があります。作者本人の努力も、作品自体の努力も。研究材料にしても、可能かどうかは別として一つの作品のすべてを解き明かすことは年単位の研究になるのだそう。珠玉の短編たちに酔いしれてみては。

 

評価:83点

 

 

 

14.数学者たちの楽園ー「ザ・シンプソンズ」を作った天才たち(著:サイモン・シン、訳:青木薫、出版社:新潮文庫、出版年:2021)

 

 

www.amazon.co.jp

 

 

高尚な文学から打って変わって数学のお話。「ザ・シンプソンズ」というアニメを題材にして数学の面白さを説いていく作品です。まぁこれが面白い。本当に面白い。私は文系ですが、文系の私でも知っている有名な定理に関するお話を、文系の私にも理解できる解説でスンスン進んでいきます。本っ当に面白い。面白くない部分がありませんでした。 

 

評価:89点(趣味の範囲を出ないバカらしい作品って意味では100点!!

 

 

 

15.実力も運の内ー能力主義は正義か??(著:マイケル・サンデル、訳:鬼沢忍、出版社:早川書房、出版年:2021)

 

www.amazon.co.jp

 

 

またまた打って変わって哲学っぽいお話。笑笑

最近少し話題になっている(?)マイケル・サンデル氏の作品です。哲学というよりも経済的な観点に主軸を置いた作品となっていて、コロナに合わせた、その膨大な思索の数々がつづられています。

私は途中で読むの一旦断念してます笑笑

 

評価:78点

 

 

 

16.「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本(武田友紀、飛鳥新社、2018)

 

www.amazon.co.jp

 

はいこれまた昨年度のベストセラー商品ですね。HSP(Hyper Sensitive Person:超敏感な人)という、特異な症状に悩む人たちのための処世本。「隣の部屋の音が頭の中で響いて集中できない・・」だったり、「これみんなは気付いてないのかな、私だけなのかな」だったりの経験がある方は必須です。私も、ストレスでぐわぐわ悩んでいた時期に買いましたが、単純に”ストレスとうまく付き合う術”が様々書かれていので、楽になった気がします(思い込み)即効性のあるテクニックがたくさん書かれているので実践しやすい点も強化できると思います。ただ、本質的にどうこう・・・というものではないことだけが注意点。

 

評価:72点

 

 

 

17.世界一やさしい3分間マーケティング(野村正樹、グラフ社、2009)

 

www.amazon.co.jp

 

これは・・・何だったかな。父の物置に並べてあったものを勝手に持ち出した”お父さん文庫”ですね。

タイトルの通り、マーケティング理論の入門書です。マーケティングに関する知識を、経済の場面以外、例えば恋愛の駆け引きだったり、学校での友人関係になぞらえて説明してくれていて、これが非常にわかりやすい。こういう「世界一やさしい」系の本は世界一やさしいと思ったためしがなかったのですが、これは冗談抜きで、冗談抜きで、世界一わかりやすかった。あの感動を味わいたいがためにもう一回読んでみようかと考えるほど。いや、決めた。もっかい読むわ。

 

評価:80点

 

 

 

 

 

 

 

 

何だか今日は辛口採点・・・??笑笑

 

 

 

 

 

 

 

 

18.水を縫う(寺地はるな、集英社、2020)

 

www.amazon.co.jp

 

毎日新聞の毎年主催する”青少年読書感想文全国コンクール”で、高校生部門の課題図書となった小説作品。

扱うのはやはり最近話題の”多様性”に関するもので、「男なのに」裁縫が得意な高1君、「女なのに」キラキラふわふわした可愛いものが苦手な姉、そして素直になれない母、家族を捨てた父、父代わりのおじさん・・・。なんだか「じゃない」感が半端ない設定。・・・。「じゃない」ってなんだ??んじゃぁそこに「正しい家族のカタチ」ってあるのかい??ってことを考えさせられる。

んまぁ当の作品内では多様性を表立っては扱っておらず(と感じ)、単純にいろんな人の、多様な生き方をぽつぽつと書いてあるような作品。章ごとに語り手の視点が変わっていく点と、章ごとのタイトルがすべて”水”に関わるものになっている(みなも、傘のしたで、愛の泉、プールサイドの犬、しずかな湖畔の、流れる水は淀まない)ところにそこはかとないおしゃれセンスを感じる

 

評価:75点

 

 

 

 

 

 

 

コメントがどんどん長くなっていく現象。誰か止めてけろ。

 

 

 

 

 

 

19.アカペラ(山本文緒新潮文庫、2011

 

www.amazon.co.jp

 

2021に亡くなった山本文緒氏の追悼として書店に置かれていたもの。そんなことは全く知らずに買ったのだが・・・。

中身は実は中編集になっていて、それぞれ「アカペラ」89ページ、「ソリチュード」123ページ、「ネロリ」85ページと、「ソリチュード」に重きが置かれすぎている作品。

私にとってはこの作品は、山本文緒氏の作品の雰囲気をつかむことのできた山本文緒入門」的な位置づけになっている。いずれの中編も、ある意味では現実離れした設定、どこか非日常を感じる設定で、しかしそのうちにその非日常に強く引き込まれていった。読み終えた時の現実回帰感・作品からの解放感が癖になりそう。すごい魔力。

 

評価:78点

 

 

 

 

20.子供にかかわる仕事(汐見稔幸、岩波ジュニア新書、2011)

 

子どもにかかわる仕事 (岩波ジュニア新書) | 汐見 稔幸 |本 | 通販 | Amazon

 

様々な「子どもに関わる仕事」のお話をまとめた作品。それぞれの分野のエキスパートの話がたくさん載ってる。鈴木せい子、細谷亮太、井桁容子、金森俊朗、渡辺恵津子、宮下聡、片山恵子、金子英三郎、橋本早苗、佐藤洋作、浅川道雄、坪井節子らのはなしを掲載。

全部が全部というわけではないが、本当に楽しそうだなと感銘を受けた語り手もちらほら。

漠然と「将来は子供に関わりたい」と言っている人には、どんな職種があるのか知ってもらうためにも是非読んでもらいたい。

ちなみに私の推しは金森俊郎氏。

 

評価:69点

 

 

 

 

 

21.伝わる英語表現法(長部三郎、岩波新書、2001)

 

www.amazon.co.jp

 

 

もろ英語の本。受験生にもおすすめ。あ、これ過去のブログで書いたことあるな。

私の英語の考え方ととても似ている部分があったため、共感しかなかった。「日本語を簡単にして考える」「構文とかはそれ自体ややこしい」などなど。受験生には是非読んでもらい本。演習問題とかもたくさんついているため、なんか知らんが普通に受験勉強の一環として十二分に使えてしまう

 

評価:80点

 

 

 

 

22.知略の本質ー戦史に学ぶ逆転と勝利(共著:野中郁次郎戸部良一・河野仁・麻田雅文日本経済新聞出版社、2019)

 

www.amazon.co.jp

 

「〇〇の本質」というシリーズ物の最終巻。

世界史場の「逆転勝利」と名高い事件を集めて、その解説と本質の把握を行う。

表紙から最後までずっと「かっこいい」という印象。戦略カッコいい、それに気づく敵将カッコいい、それを打ち崩すさらなる戦略カッコいい、こんな賢い本を読んでる自分かっこいい。読み終えたころには身も心も渋くカッコいい大人になっていること間違いなしな作品。

 

評価:82点

 

 

 

23.英語の歴史ー過去から未来への物語(寺澤盾、中央公論新社、2008)

 

 

www.amazon.co.jp

 

英語が好きすぎて、京都大学の二次試験が終わった当日にわざわざ京都で買った思い出の品。二次試験前に買って読んでいれば合格していたのになぁ・・・()。

英語が今のカタチになった経緯を時系列で語っていく。今の現代英語とかつての古英語は似ているようでちょっと違う。ちょっと違うようでだいぶ違う。でも、だいぶ違うようで、少し似ている。そんなお話。とある法則に基づいた”古英語の語彙チェック”なんかもあって茶目っ気もあるよ。

 

評価:76点

 

 

 

24.幻屍症インビジブル(周木律、実業之日本社文庫、2017)

 

www.amazon.co.jp

 

表紙の絵が怖い。設定が怖い。人間の死の描写が怖い。けれども思い返せばwktkワクワクテカテカ)。

ほんまにめっちゃ怖いんやけど、今となってはむしろ淡い青春物語にも思えてくる、不思議な作品。完全に魅せられている。人間の一部が”怪物的に”歪んで見える少年と、IQなんぼあんねんってくらい天才な少年が、監獄にも似た少年養成施設から頑張って脱出する逃避行物語。普通に初手で人が死ぬし、先生たちの描写怖いしでもうほんっと怖い。もう読みたくない。でもやっぱ後になって淡い部分も感じられるので、是非読んでみてほしい。本当に不思議な感覚。二度とは読まない。ちなみにお父さん文庫。

 

評価:85点

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回もとりあえずこのくらいにしておこうかな。4000文字。

 

んまぁ十分かねぇ。

 

次のブログ(今日か明日書きます)で36冊全部紹介できると思います!!

 

お楽しみに(?)。

 

 

 

7327M